合同会社レコルト代表社員 柿澤真正 のコメント
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MultiAgentは、2種類のトレンド系テクニカル指標を用いてエントリー・決済を判定するトレンドフォロー系のストラテジーです。
トレンド系のテクニカル指標を合わせて使用しているため、相場に一定のトレンドが発生したとき、もしくは大きめのレンジ相場を得意とするストラテジーとなっています。
一方で、小さなレンジ相場の場合には、MultiAgentは十分な効果を発揮できません。
しかしながら、このような不得意な相場の時にも早めの損切りをすることによって、次のチャンスを待つ仕様となっています。
このように『損小利大』を体現したEAがMultiAgent(GBPJPY)ということになります。
このMultiAgentは、これまでに私が開発してきた数多くのストラテジーの中でも思い出深いものです。
といいますのも、MultiAgentを開発する前までは、私は『いかにどんな相場にも柔軟に対応できるシステムを開発するか?』に重点を置いていました。
これができれば、まさに聖杯ではありますが、もちろんそんな簡単に夢のようなものを開発できるわけがありません。
私はどうすればよいか悩みながらも、あらゆる相場に対応できるものを開発し続けようとしました。
でもうまくいきません。
そんなときに、考え方を割り切って、『どんな相場にも対応できるものでなくても、不得意な相場の時には早めに仕切り直せばいいのではないか?』、そんな発想から生まれたストラテジーがMultiAgentです。
ですので、MultiAgentでは思い切って、トレンド系の指標を2つ用いて、トレンド判定の精度上昇に精力を注ぐことにしました。
これは、それまでの私にはなかった試みです。
それまでは、トレンド系とオシレーター系の指標を組み合わせるというのが、私のロジックの王道だったからです。
今思い返せば、MultiAgentというストラテジーは、私の開発のバリエーションの幅を増やしてくれたきっかけとなったシステムということになります。